[MAKAVELI & DILLINGER] の真実
“ある意味に於いてはタイトル通り、寝付きが悪くなる問題満載アルバム”

2001年夏以来マニアの間で度々話題になっていたミニ・アルバムMAKAVELI & DILLINGER/ Don't Go 2 Sleepですが、版権問題で訴訟沙汰にまで発展したために発売は完全に頓挫したと思われていました。
しかし2003年4月、この音源が海賊盤となって輸入盤取扱大型CDショップに一斉入荷されるという事態となりました。2Pacファンとしては見逃せないアイテムでしょうが・・・今までの経緯も含めて、あらためてこのミニ・アルバムについてご説明させて頂きます。

 2PacがDeath Row Recordsに在籍していた当時のレーベル・メイトでもあったTha Dogg PoundのDat Nigga Daz
 Rapperとしては勿論、Produce/Track制作担当の際にもなかなかイカしたセンスを発揮してくれていました(2Pacの作品も度々手掛けております)。
 2Pacが凶弾に倒れ、Death Rowの最高経営責任者=Suge Knightも収監された後、しばらくはDreの抜けた穴を埋めるべくDeath Row音楽監督的役割を全うしていたDaz(Daz Dillingerに改名)ですが、結局はギャラの支払いが不鮮明になっていたレーベルに腹をたてて・・・離脱。自らのインディ・レーベル=DPG RECORDZを設立したわけです。
 実はこの離脱時に、彼はDeath Rowスタジオにあった音源(マスター・テープ)をごっそりと持ち逃げした疑い(当然レーベルには無断で)があります。自らが関わった作品は勿論、他Artistの音源まで持ち出したようで・・・その後、DPG RECORDZからニュー・アルバムとして発表されております。
 しかし、どうにも困ったコトに2PacやOutlawzの音源も持ち出したと思われ、彼は度々それらの音源を発売する素振りを匂わせていました。

 そんなDazが2001年夏に、DPG RECORDZのOfficial Siteにおいて「2pacとオレ(Daz)の秘蔵音源を2001年のクリスマスにリリースする!でも本当のファンに聴いて欲しいンで、ちとばかし値段は張るゼ。限定2000枚で価格は500ドルだ。欲しいヤツはさっさと振込してくれよナ!ネットでの購入申込受付だけなんで、一般店頭では買えないゼ」と告知したものだから、大きな波紋を巻き起こしました。
 コレがミニ・アルバムMakaveli & Dillinger/ Don't Go 2 Sleep騒動の始まりです。
 尋常ではない企画と販売内容だった為、状況は二転三転の途を辿ることとなりました。限定という形式を辞めたと思ったら、急に40ドルを切る価格に値下げ断行。
 しかし、当然500ドルを振り込んでしまったファンも相当な数にのぼり、その差額をどうするのかも明確にしないまま・・・
 「値下げしたから予約(相変わらず前払い)してくれよな!でもよ、送料がかかるんでUS発送限定だゼ。送料は別に70ドルだ」・・・というワケのわからない告知が更に続きます。
 アメリカ国内への発送料だけで70ドルだなんて、どうかしてますが・・・
 「檜の箱に入った豪華梱包で贈られてくるに違いない(by B.S.D.・笑)」という妙な憶測にまで発展して、ファンは戦々恐々。
 当然Amaru Entertainmentサイドからもクレームが入ることとなりました。版権さえもしっかりカタをつけていないのに、こんな横暴ではマズイでしょうし。
 訴訟沙汰にまでなったというのに、Daz本人は「なんだかワケわからねぇ訴え起こされてるが、ちゃんと発送するからヨ!」と全然懲りる気配も無いまま・・・月日は流れ・・・。
 相当な前払い金をフトコロに収めたまま、いつの間にかDazは沈黙。気が付けば2年近くもの歳月が経過しておりました。

 一時はAmaru Entertainmentとの交渉も済んで、近々ようやく発売か・・・とも噂されましたが、そもそも音源自体が眉唾なモノなので、そのままミニ・アルバムとしてリリースする計画は暗礁に乗り上げていたようです。
 収録される予定だった"They Don't Give A Fuck About Us"が「2Pac/ Better Dayz」でお披露目となったので、そのクレジットを見ると・・・どこにもDazの名前は記載されておらず、一切無関係なコトが判明。
 そうなってくると、『Makaveli & Dillinger』収録予定曲で本当にDazが関与した作品はどれだけあるのかも怪しい気配が濃厚です。
 "Let's Fight"のように、もともと2Pac本人が『One Nation』収録用に制作していた未発表曲が交じっているところも解せません。

 今回唐突に輸入盤取扱大型CDショップに入荷した『Makaveli & Dillinger』ですが、どこにもDPG RECORDZの表記がありません。
 勿論Amaru/Interscope/Tha Row (Death Row)/Universalといった正規ルートの商品でもありません。
 つまりは完全な海賊盤CDと断言できるアイテムです。

 過去の経緯から『Makaveli & Dillinger』自体が既に公認の作品集ではないので、海賊盤もナニもあったもんじゃないのですが・・・最近連続で出回っている非公式CDがとうとう2Pacをも浸食してきたといえるでしょう。

 大型CDショップの新譜コーナーに陳列されている『Makaveli & Dillinger』には“とうとう発売!噂のレア音源。あの2PacとDazによる未発表アルバム”というイチオシ・コメントまで添えられているようですが・・・・。
 くれぐれもこのCDは“未発表オリジナルアルバム”なんてモノではございません
 遺されていた2Pacのオリジナル音源をDazが加工して(さらにRapも被せて)、著作権を無視して強引にリリースしようとしていた2Pac未発表音源集・・・さらにそのまた海賊盤です(Daz関係者が背後に暗躍という噂)。
 しかし、そうはいってもファンにしてみれば聴かずにはいられないCDでもあるでしょう。マニアやコレクターの方々ならやっぱり今回の海賊盤を抑えるしかないと思われます。
 でも・・・この『Makaveli & Dillinger』は、決して2Pacのオススメ盤とはいえません。購入してガッカリする方々は居ても、歓喜する人はまず居ないと思われる“迷盤”です。
「Don't Go 2 Sleep」
Bootleg CD (Makaveli/TuAfe CD)
01. Wake Up My People [The Intro]
02. Don't Go 2 Sleep (Feat. Kurupt Tha Kingpin)
03. First 2 Bomb (Feat. Tanya Herron)
04. I'm Dumpin' (Feat. Young Assasins)
05. Let's Fight "Niggaz Wanna Get It On"
06. First 2 Bomb [Original Version] (Feat. Outlawz)
07. Don't Go 2 Sleep [Original Version] (Feat. EDI)
08. They Don't Give A Fu*k About Us [Original Mix] (Feat. Outlawz)
09. Don't Go 2 Sleep [Soul G-Mix]
10. Only Move 4 Tha Money (Feat. Bad Azz)
11. First 2 Bomb [BBK Mix]
12. Bonus Track - First 2 Bomb [Instrumental]

「Don't Go 2 Sleep」
Not be released (DPG Recordz)
01. Wake Up My People [Intro]
02. Don't Go to Sleep (Feat. Kurupt Young Gotti)
03. First to Bomb
04. They Don't Give a Fucc About Us
05. 187 UM
06. Let's Get it, Let's Fight
07. Um Dumpin "Fucc tha POLICE"
08. Heaven or Hell tha outro




Copyright (C) 2Pac Japan.net - the unofficial Tupac Website. All Right Reserved.