| 09/07/01 |
●2PacやTeddy Riley、2 Live Crewなどの楽曲出版権を所有する音楽出版会社=EverGreen Copyrightsは、Death Row Records音源の新たな管理会社となったWIDEawake Entertainment Groupとの取引に署名した。これにより、EverGreenはDeath Row Records音源のライセンスを管理取扱いする事が取り決められた。
以後EverGreen/WIDEawakeは、Dr. Dre, Snoop Dogg, Tha Dogg Pound (Kurupt & Daz), Nate DoggといったArtist達の未発表作を含むDeath Row音源全ての著作権とマスターテープを扱っていく事となる。他には、Crooked I, Lisa "Left Eye" Lopes, RBX, Lady Of Rage, Warren G, K-Solo, Danny Boy, DJ Quikの未発表アルバムも含まれるようだ。
EverGreen/WIDEawakeは、早速テレビ番組や映画のために "Nuthin' But A G Thang", "California Love", "Gin N Juice" 等の楽曲使用を認可開始している。
そこで注目される2Pac関連だが、2010年6月の誕生日を祝うかたちで、未発表作品で構成されるニューAlbumがDeath Row Records(EverGreen/WIDEawake)からリリースされる予定で、海外への配給はEMIが実施するようだ。
新生Death Row Recordsは、まず今年の9月1日にDr. Dreの「The Chronic」に未発表作4曲や未公開映像のDVDを追加したコレクターズEdition Album『Chronic Re-Lit』をリリースする。
そして年末にはDeath Row Records Box Setもリリース予定で、未発表音源や未公開映像を含む4枚組CDとなりそうだ。
往年のDeath Rowクオリティをよく知る2Pacファンにとっては今後が期待できそうな展開となってきた。
●まずは残念なお知らせから。2Pacが1990年にレコーディング契約を獲得するまでの初期キャリアにスポットをあてたドキュメンタリーDVD及びその初期未発表音源を発掘するサウンドトラック盤『2Pac: The Early Years』、そしてKlock Work Entertainmentが計画していたJohnny "J" & 2Pacのトリビュート盤『All Eyez On Us: Tribute Album』だが、権利関係の壁が立ちはだかったらしくリリースは暗礁に乗り上げてしまったようだ。
海賊盤紛いや権利を一切無視したリリースが横行するのは断固阻止すべきではあるが、Amaru Entertainmentにももう少し柔軟にこういった企画を許可して頂きたいものである。
さて、一方の正規音源リリースだが…“2Pacのベスト盤”として、揺るぎない人気と価値を誇る『2Pac: Greatest Hits』の完全生産限定盤がBMG JAPANから7月22日に発売されることとなった。
これは、より高音質なサウンドが楽しめる【Blu-Spec CD】で、Blu-ray Disc用に開発された高分子ポリカーボネート採用によりジッター(ノイズ)の原因を低減、収録された一音一音を最大限鮮明に再生してマスターテープクオリティを忠実に再現することに成功した高音質CDである。特別なプレイヤーは必要無く今まで通りの通常CDプレーヤーで聴くことが出来るのも特徴だ。
BMG JAPANからリリースされている通常盤(3,150円)に比べると若干価格は上昇する3,990円の完全生産限定盤だが、【Blu-Spec CD】の高音質を体験してみる良い機会となる人もいるだろう。
●昨年10月3日に亡くなったプロデューサーのJohnny "J" Jackson。彼は2Pacの中〜後期キャリアにおいて数々の名作を手掛けた存在として、ファンの間でも絶大な支持を得続けている。そんな彼が運営していたKlock Work EntertainmentからJohnny "J" 追悼アルバムがリリースされる事になった。
『All Eyez On Us: Tribute Album』と題されたトリビュート盤で、詳細は未定ながら、当然Johnny "J" が手掛けた2Pac関連作に近いものが収録されることになると思われる。権利関係がある事から、2Pacの既リリース音源ではなく、むしろ別ヴァージョンやOriginalヴァージョンの収録も考えられる。過度な期待を抱くのは早急過ぎるが、いずれにしてもJohnny "J"と2Pacのトリビュート盤として注目に値する事は間違いない。
このアルバムの発売予定日は6月16日…そう、2Pacの誕生日である。
●“2Pac、13年前の東西コラボ作がリリースへ!”というニュースが一部の音楽情報サイトで話題となっている。
先行でこの情報を海外からキャッチしていた当サイトとしては、詳細を掌握した時点で「黙殺して構わない類の話題」と考えていた。しかし日本でもこのニュースが取り扱われ始め、誤った事柄が事実として知れ渡ってしまう事は、故人である2Pacや関係者にとっても本意ではないと考え、この情報を取り扱うこととした。
まずは最近広まったニュース内容を転載する。

<2Pac、13年前の東西コラボ作がリリースへ!>
2PacとBoot Camp Clikとの幻のコラボレーションアルバム「One Nation」が。同作だが、このところ精力的な活動が目立つA.E.G.が権利を獲得し、3月20日にiTunes、Amazonといった主要音楽サイトかデジタル配信のみでリリースすることが明らかになった。
これは1996年激化した東西HipHop抗争を鎮静するために、西の当事者だった2Pac自らの発案で制作に乗り出していた作品。彼とNYブルックリンを拠点とする、Buckshot、Smif-n-Wessunらのラッパー集団Boot Camp Clikがコラボレートしていたという。生きていれば今年38歳になる2Pacの新作としては2006年リリースの「Pac's Life」以来で、18曲入りの同作には、Snoop Dogg、Busta Rhymes、The Outlawz、Big Daddy Kane、Greg Nice、2Pac殺害事件の翌年、同じく凶弾に倒れた故Notorious B.I.G.などの名前がクレジットされている模様。(転載以上)

2PacとNotorious B.I.G.の個人的対立が発端となり、それがレーベル間(Death RowとBad Boy)の対立に発展した事を受け、マスコミは“HipHopの東西抗争”と煽り立てた。
対立を抗争とまで荒立てられた事に戸惑いと憤りを感じた2Pacは「EastもWestも関係なく他地域も含めて広く声をかけ、集った面々で真のHipHopを提示してみせる」とスタートさせたのがOne Nationプロジェクトであった。
まずはBoot Camp ClikやGreg Nice、Grandmaster Melle Melが1996年夏のセッションに参加。そこにOutlawzは勿論、2Pacのレーベル・メイトであったSnoop DoggやTha Dogg Poundも関わってレコーディングが進められた。2Pacが銃弾に倒れた事によってプロジェクトは頓挫する事になったが、生前の2Pacは、Scarface、Yukmouth、Spice1、Bone Thugs-n-Harmony、Outkast、そして銃撃直前に和解したNasにまでもプロジェクトへの参加を要請していたという事からも、One Nationは単発企画ではなく継続するプロジェクトとして考えていたようだ。
以上までがOne Nationの確かな概要であり、残念ながら完成している楽曲はこれまでオリジナルのまま正規リリースされる事はなかった。
では、今回主要音楽サイトでデジタル配信される「One Nation」とは一体何なのか?結論からいって、正規ルートとは一切関係のないもので、いわば海賊盤のデジタル配信でしかない。権利云々もデタラメだろう。実際、海賊盤CDやアルバムはAmazonやiTunesでも平然と取り扱われている。
今回配信される18トラックの半分が一切One Nationとは関係のない音源で、1996年夏のセッションで制作されたタイトル曲="One Nation (Set It Off)" を初めとするMelle Mel参加曲や "Basket Case (Sho Shot)" 等もリストから漏れている。つまり、分散して一部流出している音源(勿論マスター音源ではない)を中心に、関係のないコラボレーション音源(時期もバラバラ)等で増量して18曲にまとめあげただけのモノである。さらにはインタビュー音源やDJ FatalのRemixまで紛れ込んでいる。
Notorious B.I.G.がプロジェクトに参加するわけもなく("House Of Pain" はInterscope時代の共演作)、Big Daddy Kaneとの共演作はOne Nationのためのレコーディングではない。Busta Rhymesのように聞こえるRapはCapital LSである。ここまで誤ったものが権利をクリアしているわけもない。勿論、今回の配信をOutlawzやBoot Camp Clikも一切アナウンスしていないのだ。
海賊盤や違法配信が横行するのは今に始まった事ではないが…さも正規=オフィシャルのような旗を振り翳して大々的に振り蒔く行為には大きな憤りを感じる。こういった音源の配信が横行すると、その音源がオリジナルで正規リリースされる可能性を著しく低くしてしまうのである。
リスナーが今回の偽配信音源を購入してまで聴くのは自由だが、“正規音源のアルバムが配信限定でリリースされた”というわけでは決してない事を理解しておいて頂きたい。
●「2Pac Still Breathing Tour」の一環として間もなくドイツ公演を実施するThe Outlawz。彼らが立ち上げたクロージング・ライン=Outlaw Cultureのプロモーションも兼ねたMix Tape『OUTLAW CULTURE: The Official Mix Tape』の第2弾も間もなくリリースされる。
第1弾であった「OUTLAW CULTURE: The Official Mix Tape - Vol.1」には、Hussein Fatal, Young Buck, Crooked I, Xzibit, B-Real of Cypress Hillらも参加していたが、『OUTLAW CULTURE: The Official Mix Tape - Vol.2』には2Pac+OutlawzのNew Track「Did It All B4 (feat. Lloyd)」も収録される事になっており、同曲が先行発表された。
"2Pac+Outlawz/ Did It All B4 (feat. Lloyd)" は、New Trackではあるものの2PacのVerseは既発曲からの流用。しかし、それでもなかなかメロウな佳曲として仕上がっている。
2Pacの新作リリース関連にはまだ動きが無いので、ファンにとってはこのようなNew Trackも有り難いところだ。
●1月27日にMass Appeal Entertainment/KOCH RecordsからリリースされたLisa "Left Eye" Lopesのニュー・アルバム『Eye Legacy』。Lisaと2Pacの疑似共演作 "Untouchable" の新たなRemixである "Legendary" は、最終的に2PacのVerseがCUTされたヴァージョンで収録された。
当サイトの Memeber's Only Contents 【SOULJA'Z SALOON】でも既に先行でキャッチ〜公開していたLisaと2Pacの "Legendary" だが、結果的にAmaru Entertainmentから発表の許可が得られなかったと思われる。たしかに、疑似共演〜Remix〜タイトル変更等といった作品が無尽蔵に増えていくのは好ましい事とはいえないのかもしれない。
それでなくても、2PacやSnoop Dogg、Dr. DreらがDeath Row在籍時に残した音源の権利が、オーナー=Suge Knightの破産以降は流動的な状態となっている。
Death Row Recordsは破産法の適用を受けて、マスター音源等が先日1月15日にオークションにかけられ、総額1,800万ドルでカナダのWIDEawake Entertainment Groupに落札された。
WIDEawakeはカナダで音楽や映画制作を行っている会社で、同国ではUniversal Groupの配給を受けているというが、今後Death Row作品の世界での配給がどのような形になるかははっきりしていない。
●2002年4月に自ら運転する車で交通事故を起こして亡くなったTLCのLisa "Left Eye" Lopes。前年にはソロ第一弾となる「Supernova」をリリースし、続いてDeath Row RecordsからN.I.N.A.名義で新作の制作を開始していた矢先の事であった。
そんなLisaが生前レコーディングしていた未発表作を集めたニュー・アルバム『Eye Legacy』がMass Appeal Entertainment/KOCH Recordsからリリースされる。TLCとMissy Elliottがフィーチャーされた "Lets Just Do It" や、2Pacとの "Untouchable" などが収録されるという情報は既に一部で報じられていたが、さらなる詳細が掴めた。
そもそも "Untouchable" におけるLisaと2Pacの疑似共演はAfeni Shakurのはからいで実現したもので、Lisa本人が数ある2Pacの未発表作からセレクトしてコラボレーション曲に仕上げたものだった(Trackはほぼオリジナルのまま使用されたが、後に「Pac's Life」に収録された "Untouchable" はRemix)。
LisaのN.I.N.A.名義作にも "Untouchable" を収録予定だったために、Death Rowサイドで更なるRemix Versionも制作されていたのだが、今回の『Eye Legacy』ではそのVersionは使用されない。全く新たなRemixが施され、タイトルも "Untouchable" から "Legendary" に改めて発表される事となったようだ。リリースは来年1月27日予定となっている。
●2006年11月にリリースされた『Pac's Life』に収録されていた "Playa Cardz Right" (オリジナルは先日亡くなったJohnny "J"が手掛けていたが、Ivan & Carvinが新たにProduce)はKeyshia Coleのヴォーカルが印象的なナンバーだったが、再びこの作品がスポットを浴びることになる。
12月26日に全米でリリースされる予定となっているKeyshia Coleのニュー・アルバム『A Different Me』に "Playa Cardz Right/ Keyshia Cole Feat. 2Pac" として収録されるのだ。
Keyshia Coleのマネージャー=Manny Halleyによれば“我々はあくまで2Pacのために、アルバム収録曲として貢献したつもりだった。しかし、ヒットの可能性溢れるこの作品をシングルとして発表しようと思い至った”とのこと。
Keyshia Coleの新作『A Different Me』からの第一弾シングルとして発表される「Playa Cardz Right/ Keyshia Cole Feat. 2Pac」は、現在ビデオクリップも撮影中だ。
基本的には『Pac's Life』に収録された "Playa Cardz Right" が元になっているが、若干お色直しされたニュー・ヴァージョンとなっており、Keyshia Cole Official Siteで試聴できる。
ちなみに、Keyshia Coleは2Pac作品に度々客演しているNutsoの妹で、十代半ばだった彼女は生前の2Pacと面識があり将来を大いに励まされていたという。
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