Topic Back Number

2009 ●キリスト教カトリックの総本山バチカンが公式MySpace上で発表している“今週の音楽”12曲の中に2Pacの曲が含まれた事が大きな話題となっている。
 同時に選ばれたのは、モーツァルトや英人気歌手Shirley Basseyの曲など。
 バチカンのローマ法王庁では、関連施設で流される音楽が厳格に決められている。大半は宗教音楽かクラシックであったりする。
 バチカンが選んだ2Pacの曲は、没後リリースされたベスト盤収録の"Changes"。歌詞には露骨で過激な表現があるものの、麻薬や暴力、犯罪まみれのストリート生活から変わりたいという気持ちがこめられている事から、バチカンは「人間の良心を求める内容だ」と評価している。
 法王庁の音楽リストには、現在のところHipHopはこの一曲のみ。それどころかThe BeatlesやMadonnaなどのPOPソングも見当たらない。
 キリスト教圏において絶大な影響力を持つバチカン認定の名曲となった事について、2Pacの母=Afeni Shakurは「息子は多くの人にメッセージを届けようと努力していたので、彼の音楽が世界中の人に大きな影響を与えていることに感謝しています」と喜びを表した。
 "Changes"は、バチカン公式MySpaceでの再生回数が数百万回を超えている。



●米国にて『RESPECT.』マガジンが創刊となった。
 フォトグラファーによる写真作品やデザイナーによる作品、文章などを中心にHipHopカルチャーを読み解くコンセプトとのこと。
 現在発売となっているプレミア号の表紙は、我らが2PacとJay-Zの2種類が存在する。


Check!●ひとつひとつの作品を丁寧なRemixで仕上げている事でファンからも定評のあるDJ Fatal。前作『Tupac Shakur: POWAMEKKA』から2年ぶりとなる最新作『2Pac: Rise of a Panther』が発表され、Hiphop/R&B/Reggaeの正規Mix-CD通販サイト=Hiphopmix.jpでも取扱い開始となっている。
 今回のRemixでは、"Pain"や"Better Dayz"等でMichael Jacksonがfeatureされており、彼の追悼的要素も含まれているようだ。他には"Ghetto Gospel"のOriginal VersionでSamplingしていたTracy Chapmanを改めて絡めたRemixや、生前の2Pacがお気に入りだったSadeといった女性Artist達のfeatureも特徴的だ。そして盟友Daz Dillingerも今回のMix-CDの為に参上している。相変わらずDJ FatalのRemix手腕は手堅いところで、全19曲を一気に気持ちよく聴く事が出来るだろう。
 今年は2Pac名義の正規リリースは無いまま終わる事となるが、ファンはその枯渇感をこのMix-CDで満たしてみては如何だろうか。



●9月に「Dr. Dre/ The Chronic Re-Lit & From The Vault」、10月には「Snoop Doggy Dogg/ Death Row - The Lost Sessions Vol.1」と順調にリリースを続けている新生Death Row Records=WIDEawake/Death Row Entertainment。
 11月24日には『Ultimate Death Row Box Set』がリリースされる。これはCD3枚とDVD1枚の4枚組で、Death Row Tシャツも封入した気合いのBOXセットである。往年のDeath Rowが放った代表曲は勿論、Snoop Dogg, Kurupt, Tha Dogg Pound, OFTB, The Lady of Rage, Jewell, Crooked I, Danny Boyといった面々による20曲以上の未発表作品も収録される。約60分のDVDはビデオクリップや秘蔵映像で構成されている。
 さて肝心の2Pac関連作品だが、"California Love", "How Do U Want It", "I Ain't Mad At Cha", "2 Of Amerikaz Most Wanted", "To Live & Die In L.A.", "All Eyez On Me", "Never Had A Friend Like Me" が収録され、残念ながら今回は未発表曲が含まれていないようだ。
 そのあたりは来年6月にリリースが計画されている2Pacの未発表作品集に期待するとして、埋もれたままとなっていたDeath Row作品を純粋に楽しめる時期がやって来た事を歓迎したい。



●2PacやTeddy Riley、2 Live Crewなどの楽曲出版権を所有する音楽出版会社=EverGreen Copyrightsは、Death Row Records音源の新たな管理会社となったWIDEawake Entertainment Groupとの取引に署名した。これにより、EverGreenはDeath Row Records音源のライセンスを管理取扱いする事が取り決められた。
 以後EverGreen/WIDEawakeは、Dr. Dre, Snoop Dogg, Tha Dogg Pound (Kurupt & Daz), Nate DoggといったArtist達の未発表作を含むDeath Row音源全ての著作権とマスターテープを扱っていく事となる。他には、Crooked I, Lisa "Left Eye" Lopes, RBX, Lady Of Rage, Warren G, K-Solo, Danny Boy, DJ Quikの未発表アルバムも含まれるようだ。
 EverGreen/WIDEawakeは、早速テレビ番組や映画のために "Nuthin' But A G Thang", "California Love", "Gin N Juice" 等の楽曲使用を認可開始している。
 そこで注目される2Pac関連だが、2010年6月の誕生日を祝うかたちで、未発表作品で構成されるニューAlbumがDeath Row Records(EverGreen/WIDEawake)からリリースされる予定で、海外への配給はEMIが実施するようだ。
 新生Death Row Recordsは、まず今年の9月1日にDr. Dreの「The Chronic」に未発表作4曲や未公開映像のDVDを追加したコレクターズEdition Album『Chronic Re-Lit』をリリースする。
 そして年末にはDeath Row Records Box Setもリリース予定で、未発表音源や未公開映像を含む4枚組CDとなりそうだ。
 往年のDeath Rowクオリティをよく知る2Pacファンにとっては今後が期待できそうな展開となってきた。



●まずは残念なお知らせから。2Pacが1990年にレコーディング契約を獲得するまでの初期キャリアにスポットをあてたドキュメンタリーDVD及びその初期未発表音源を発掘するサウンドトラック盤『2Pac: The Early Years』、そしてKlock Work Entertainmentが計画していたJohnny "J" & 2Pacのトリビュート盤『All Eyez On Us: Tribute Album』だが、権利関係の壁が立ちはだかったらしくリリースは暗礁に乗り上げてしまったようだ。
 海賊盤紛いや権利を一切無視したリリースが横行するのは断固阻止すべきではあるが、Amaru Entertainmentにももう少し柔軟にこういった企画を許可して頂きたいものである。
 さて、一方の正規音源リリースだが…“2Pacのベスト盤”として、揺るぎない人気と価値を誇る『2Pac: Greatest Hits』の完全生産限定盤がBMG JAPANから7月22日に発売されることとなった。
 これは、より高音質なサウンドが楽しめる【Blu-Spec CD】で、Blu-ray Disc用に開発された高分子ポリカーボネート採用によりジッター(ノイズ)の原因を低減、収録された一音一音を最大限鮮明に再生してマスターテープクオリティを忠実に再現することに成功した高音質CDである。特別なプレイヤーは必要無く今まで通りの通常CDプレーヤーで聴くことが出来るのも特徴だ。
 BMG JAPANからリリースされている通常盤(3,150円)に比べると若干価格は上昇する3,990円の完全生産限定盤だが、【Blu-Spec CD】の高音質を体験してみる良い機会となる人もいるだろう。



●昨年10月3日に亡くなったプロデューサーのJohnny "J" Jackson。彼は2Pacの中〜後期キャリアにおいて数々の名作を手掛けた存在として、ファンの間でも絶大な支持を得続けている。そんな彼が運営していたKlock Work EntertainmentからJohnny "J" 追悼アルバムがリリースされる事になった。
 『All Eyez On Us: Tribute Album』と題されたトリビュート盤で、詳細は未定ながら、当然Johnny "J" が手掛けた2Pac関連作に近いものが収録されることになると思われる。権利関係がある事から、2Pacの既リリース音源ではなく、むしろ別ヴァージョンやOriginalヴァージョンの収録も考えられる。過度な期待を抱くのは早急過ぎるが、いずれにしてもJohnny "J"と2Pacのトリビュート盤として注目に値する事は間違いない。
 このアルバムの発売予定日は6月16日…そう、2Pacの誕生日である。



●“2Pac、13年前の東西コラボ作がリリースへ!”というニュースが一部の音楽情報サイトで話題となっている。
 先行でこの情報を海外からキャッチしていた当サイトとしては、詳細を掌握した時点で「黙殺して構わない類の話題」と考えていた。しかし日本でもこのニュースが取り扱われ始め、誤った事柄が事実として知れ渡ってしまう事は、故人である2Pacや関係者にとっても本意ではないと考え、この情報を取り扱うこととした。
 まずは最近広まったニュース内容を転載する。

<2Pac、13年前の東西コラボ作がリリースへ!>
 2PacとBoot Camp Clikとの幻のコラボレーションアルバム「One Nation」が。同作だが、このところ精力的な活動が目立つA.E.G.が権利を獲得し、3月20日にiTunes、Amazonといった主要音楽サイトかデジタル配信のみでリリースすることが明らかになった。
 これは1996年激化した東西HipHop抗争を鎮静するために、西の当事者だった2Pac自らの発案で制作に乗り出していた作品。彼とNYブルックリンを拠点とする、Buckshot、Smif-n-Wessunらのラッパー集団Boot Camp Clikがコラボレートしていたという。生きていれば今年38歳になる2Pacの新作としては2006年リリースの「Pac's Life」以来で、18曲入りの同作には、Snoop Dogg、Busta Rhymes、The Outlawz、Big Daddy Kane、Greg Nice、2Pac殺害事件の翌年、同じく凶弾に倒れた故Notorious B.I.G.などの名前がクレジットされている模様。
(転載以上)

 2PacとNotorious B.I.G.の個人的対立が発端となり、それがレーベル間(Death RowとBad Boy)の対立に発展した事を受け、マスコミは“HipHopの東西抗争”と煽り立てた。
 対立を抗争とまで荒立てられた事に戸惑いと憤りを感じた2Pacは「EastもWestも関係なく他地域も含めて広く声をかけ、集った面々で真のHipHopを提示してみせる」とスタートさせたのがOne Nationプロジェクトであった。
 まずはBoot Camp ClikやGreg Nice、Grandmaster Melle Melが1996年夏のセッションに参加。そこにOutlawzは勿論、2Pacのレーベル・メイトであったSnoop DoggやTha Dogg Poundも関わってレコーディングが進められた。2Pacが銃弾に倒れた事によってプロジェクトは頓挫する事になったが、生前の2Pacは、Scarface、Yukmouth、Spice1、Bone Thugs-n-Harmony、Outkast、そして銃撃直前に和解したNasにまでもプロジェクトへの参加を要請していたという事からも、One Nationは単発企画ではなく継続するプロジェクトとして考えていたようだ。
 以上までがOne Nationの確かな概要であり、残念ながら完成している楽曲はこれまでオリジナルのまま正規リリースされる事はなかった。
 では、今回主要音楽サイトでデジタル配信される「One Nation」とは一体何なのか?結論からいって、正規ルートとは一切関係のないもので、いわば海賊盤のデジタル配信でしかない。権利云々もデタラメだろう。実際、海賊盤CDやアルバムはAmazonやiTunesでも平然と取り扱われている。
 今回配信される18トラックの半分が一切One Nationとは関係のない音源で、1996年夏のセッションで制作されたタイトル曲="One Nation (Set It Off)" を初めとするMelle Mel参加曲や "Basket Case (Sho Shot)" 等もリストから漏れている。つまり、分散して一部流出している音源(勿論マスター音源ではない)を中心に、関係のないコラボレーション音源(時期もバラバラ)等で増量して18曲にまとめあげただけのモノである。さらにはインタビュー音源やDJ FatalのRemixまで紛れ込んでいる。
 Notorious B.I.G.がプロジェクトに参加するわけもなく("House Of Pain" はInterscope時代の共演作)、Big Daddy Kaneとの共演作はOne Nationのためのレコーディングではない。Busta Rhymesのように聞こえるRapはCapital LSである。ここまで誤ったものが権利をクリアしているわけもない。勿論、今回の配信をOutlawzやBoot Camp Clikも一切アナウンスしていないのだ。
 海賊盤や違法配信が横行するのは今に始まった事ではないが…さも正規=オフィシャルのような旗を振り翳して大々的に振り蒔く行為には大きな憤りを感じる。こういった音源の配信が横行すると、その音源がオリジナルで正規リリースされる可能性を著しく低くしてしまうのである。
 リスナーが今回の偽配信音源を購入してまで聴くのは自由だが、“正規音源のアルバムが配信限定でリリースされた”というわけでは決してない事を理解しておいて頂きたい。



●「2Pac Still Breathing Tour」の一環として間もなくドイツ公演を実施するThe Outlawz。彼らが立ち上げたクロージング・ライン=Outlaw Cultureのプロモーションも兼ねたMix Tape『OUTLAW CULTURE: The Official Mix Tape』の第2弾も間もなくリリースされる。
 第1弾であった「OUTLAW CULTURE: The Official Mix Tape - Vol.1」には、Hussein Fatal, Young Buck, Crooked I, Xzibit, B-Real of Cypress Hillらも参加していたが、『OUTLAW CULTURE: The Official Mix Tape - Vol.2』には2Pac+OutlawzのNew Track「Did It All B4 (feat. Lloyd)」も収録される事になっており、同曲が先行発表された。
 "2Pac+Outlawz/ Did It All B4 (feat. Lloyd)" は、New Trackではあるものの2PacのVerseは既発曲からの流用。しかし、それでもなかなかメロウな佳曲として仕上がっている。
 2Pacの新作リリース関連にはまだ動きが無いので、ファンにとってはこのようなNew Trackも有り難いところだ。



●1月27日にMass Appeal Entertainment/KOCH RecordsからリリースされたLisa "Left Eye" Lopesのニュー・アルバム『Eye Legacy』。Lisaと2Pacの疑似共演作 "Untouchable" の新たなRemixである "Legendary" は、最終的に2PacのVerseがCUTされたヴァージョンで収録された。
 当サイトの Memeber's Only Contents 【SOULJA'Z SALOON】でも既に先行でキャッチ〜公開していたLisaと2Pacの "Legendary" だが、結果的にAmaru Entertainmentから発表の許可が得られなかったと思われる。たしかに、疑似共演〜Remix〜タイトル変更等といった作品が無尽蔵に増えていくのは好ましい事とはいえないのかもしれない。
 それでなくても、2PacやSnoop Dogg、Dr. DreらがDeath Row在籍時に残した音源の権利が、オーナー=Suge Knightの破産以降は流動的な状態となっている。
 Death Row Recordsは破産法の適用を受けて、マスター音源等が先日1月15日にオークションにかけられ、総額1,800万ドルでカナダのWIDEawake Entertainment Groupに落札された。
 WIDEawakeはカナダで音楽や映画制作を行っている会社で、同国ではUniversal Groupの配給を受けているというが、今後Death Row作品の世界での配給がどのような形になるかははっきりしていない。
2008 Dec. ●2002年4月に自ら運転する車で交通事故を起こして亡くなったTLCのLisa "Left Eye" Lopes。前年にはソロ第一弾となる「Supernova」をリリースし、続いてDeath Row RecordsからN.I.N.A.名義で新作の制作を開始していた矢先の事であった。
 そんなLisaが生前レコーディングしていた未発表作を集めたニュー・アルバム『Eye Legacy』がMass Appeal Entertainment/KOCH Recordsからリリースされる。TLCとMissy Elliottがフィーチャーされた "Lets Just Do It" や、2Pacとの "Untouchable" などが収録されるという情報は既に一部で報じられていたが、さらなる詳細が掴めた。
 そもそも "Untouchable" におけるLisaと2Pacの疑似共演はAfeni Shakurのはからいで実現したもので、Lisa本人が数ある2Pacの未発表作からセレクトしてコラボレーション曲に仕上げたものだった(Trackはほぼオリジナルのまま使用されたが、後に「Pac's Life」に収録された "Untouchable" はRemix)。
 LisaのN.I.N.A.名義作にも "Untouchable" を収録予定だったために、Death Rowサイドで更なるRemix Versionも制作されていたのだが、今回の『Eye Legacy』ではそのVersionは使用されない。全く新たなRemixが施され、タイトルも "Untouchable" から "Legendary" に改めて発表される事となったようだ。リリースは来年1月27日予定となっている。



●2006年11月にリリースされた『Pac's Life』に収録されていた "Playa Cardz Right" (オリジナルは先日亡くなったJohnny "J"が手掛けていたが、Ivan & Carvinが新たにProduce)はKeyshia Coleのヴォーカルが印象的なナンバーだったが、再びこの作品がスポットを浴びることになる。
 12月26日に全米でリリースされる予定となっているKeyshia Coleのニュー・アルバム『A Different Me』に "Playa Cardz Right/ Keyshia Cole Feat. 2Pac" として収録されるのだ。
 Keyshia Coleのマネージャー=Manny Halleyによれば“我々はあくまで2Pacのために、アルバム収録曲として貢献したつもりだった。しかし、ヒットの可能性溢れるこの作品をシングルとして発表しようと思い至った”とのこと。
 Keyshia Coleの新作『A Different Me』からの第一弾シングルとして発表される「Playa Cardz Right/ Keyshia Cole Feat. 2Pac」は、現在ビデオクリップも撮影中だ。
 基本的には『Pac's Life』に収録された "Playa Cardz Right" が元になっているが、若干お色直しされたニュー・ヴァージョンとなっており、Keyshia Cole Official Siteで試聴できる。
 ちなみに、Keyshia Coleは2Pac作品に度々客演しているNutsoの妹で、十代半ばだった彼女は生前の2Pacと面識があり将来を大いに励まされていたという。
2008 Nov. ●2Pacの傑作Mix-CDを次々と連発してきたDJ Fatalの新作が今年はリリースされなかったことから、比較的目新しい2Pac関連のMix-CDは無いままとなっているが…CD/DVDの2Disc Setという珍しいMix-CDがリリースされたので紹介しておこう。
 DJ Fletchの最新Mix-CD『TUPAC SHAKUR - The Father The Son & The Holy Ghost』は、Disc1となるCDが2Pacの没後リリースされた楽曲のオリジナル・ヴァージョンを中心に選曲されており、Disc2となるDVDは2Pacのビデオクリップ集となっている。
 既発曲のオリジナル・ヴァージョンとはいってもDJ FletchのVoiceがイントロに被っていたり、正規RemixをOriginal Versionとして収録していたりする場合もある事から、これまで殆どオリジナル・ヴァージョンやRemixを聴く機会が無かったというリスナーやビデオクリップを一挙に鑑賞してみたいという人にオススメするモノで、マニアには物足りない面があるかもしれない。
2008 Oct. ●2Pacの中〜後期のキャリアにおいて数々の名作を手掛けたプロデューサーのJohnny "J" Jacksonが10月3日、飲酒及び麻薬影響下での運転の罪で服役中だったカリフォルニア州ロサンゼルス群拘置所で死亡した。
 死亡原因は高所からの飛び降りによるもので自殺との見方が有力だが、直接の死因や飛び降りの動機などは明らかになっていない。
 1969年生まれのJohnny "J"は2Pacに "How Do U Want It" や "Life Goes On" など数多くのトラックを手掛け、制作に深く関わったプロデューサーとして知られていたが、妻と二人の子供を残してこの世を去ってしまった。ご冥福をお祈りします。



●EQUITY Entertainmentによって制作されたドキュメンタリー『2Pac: The Early Years』は、2Pacがカリフォルニア州マリン郡で活動を開始して、1990年にレコーディング契約を獲得するまでの初期キャリアにスポットをあてた作品である。
 Shock-GやMoney-B、TNT RecordsのArton Gregory、マネージャーのCharles "Man" Fuller、"Brenda's Got A Baby"でコーラスを務めたRoniece LeviasやエンジニアのSteve Counterといった若き2Pacと縁の深い面々のインタビューを中心に構成されており、放送される事のなかった1990年のMTVインタビュー(Rapper=2Pacにとっての初インタビュー)や、1988年に地元のローカルTV局によって撮影された「Ameria Eats Her Own」における討議の模様なども収録される。
 さらには、2PacがMC New York名義で活動していた時期に、Strictly Dopeを従えマリン郡500人の観衆前で披露したパフォーマンスなどの初期LIVE映像も織り込まれているというから興味は深まる。
 このドキュメンタリーはDVDで来年(2009年)初頭に米国で発売が予定されているのだが、サウンドトラック盤も非常に貴重な音源が収められそうだ。
 これまで殆ど発表されずに埋もれてきた初期音源がマスター・テープから発掘されるのだ。ごく一部を除いてはRemixされたものではなく、大部分がオリジナル音源のままに発表される。
 1987年にボルティモアのSTARLIGHT SOUNDスタジオでレコーディングした最初期の4曲や、『The Lost Tapes』などで発表された初期作品のオリジナルVersion、1990年に若きStretchらとレコーディングした後にShock-Gへ提示したデモ音源3曲、そして『2Pacalypse Now』収録用にレコーディングしながらもオークランド警察への過激な言及から発表を見合わせた"Crooked Cop Killer"といった作品が収録される予定となっている。
 2Pac没後十二年が経過して、これら初期作品が制作から20年近い歳月を経て…いよいよその初期キャリアの全貌が明らかとなるかもしれない、注目のドキュメンタリーとサントラ盤だ。
2008 Sep. ●まもなく没後十二年を迎える2Pac。宮崎のクラブシーンに多大なる影響を及ぼしたDJ FUJISHIMAが、追悼の意を込めて最新Mix-CD『History of 2Pac』を9月13日にリリースする(ZERO RHYTHM Entertainmentより)。
 これまでリリースされた2PacのオリジナルAlbumは勿論、サントラ盤提供曲、DJ Remixなども交えた全80曲を2枚組CDに収録している。単にMixするのではなく、リリースされたAlbumごとにMixしていく構成はDJ FUJISHIMAならではの職人技といえよう。
 Mix-CDとはいっても、デジパック仕様のパッケージで、収録曲のAlbumをジャケット付で紹介するブックレットも封入された充実作となっている。
 来る9月13日には宮崎県日向市のAFTER DARKで「History of 2Pacリリースパーティー」も開催されるが、全国大手CDショップやCISCO, MANHATTAN, disc unionなどでもMix-CDは入手可能だ。


●没後毎年のように様々な音源がリリースされてきた2Pacだが、8月に発行された『VIBE』誌は「2Pacの没後リリースされた重要で不可欠な12曲」をリストアップ掲載した。
 賛否両論を巻き起こす没後発表作品ではあるが、これらの作品は一定以上の評価を獲得した楽曲といえるだろう。


12 'Essential Posthumous Songs' by Tupac (VIBE Magazine's List)
1. Changes
(from [2Pac Greatest Hits] 1998)
2. Thugz Mansion feat. Nas and J. Phoenix
(from [Better Dayz] 2002)
3. Runnin' (Dying To Live) [feat. The Notorious B.I.G.]
(from [Tupac: Resurrection] 2003)
4. Who Do U Believe In [feat. Yaki Kadafi]
(from [Death Row: Chronic 2000] 1999)
5. I Wonder If Heaven Got A Ghetto
(from [R U Still Down?] 1997)
6. Breathin [feat. The Outlawz]
(from [Until the End of Time] 2001)
7. Words 2 My First Born [feat. Above The Law]
(from [Until the End of Time] 2001)
8. Panther Power
(from [Tupac Shakur: The Lost Tapes] 2001)
9. Late Night [feat. DJ Quik and The Outlawz]
(from [Death Row: Chronic 2000] 1999)
10. Don't You Trust Me
(from [Loyal To The Game] 2004)
11. Ghetto Gospel
(from [Loyal To The Game] 2004)
12. Only 4 The Righteous [feat. YoYo]
(from [The Rose Vol.2] 2005)
2008 Jul. ●Dr. DreやSnoop、Dogg Pound、そして晩年の2Pacが在籍した90年代半ばに一世を風靡したDeath Row Records。
 レーベル・オーナーであるMarion "Suge" Knightは元共同出資者との裁判に敗れ、1億700万ドル(約116億円)という高額の損害賠償を請求されたため2006年に自己破産。その結果、彼が所有していたDeath Row Recordsの権利が競売にかけられ、6月25日に2,500万ドルで落札された。
 WARNERなど大手を向こうに張ってレーベルを競り落としたのはテネシーのインディ・レーベル=GLOBAL MUSIC GROUPだった。
 Death Row Recordsの資産の中には2Pacのアルバム複数枚分におよぶ未発表音源も含まれていると伝えられており、GLOBAL MUSIC GROUPは今年中にも2Pacのアルバムをリリースしたいと考えているらしい。
 しかし、2Pacの膨大な楽曲の版権は未発表作品も含めて音楽出版会社EverGreen Copyrightsと彼の遺族に属しているため、実際にリリースするのは容易では無いだろう。

 また、Death Row Recordsは著作権使用料の未払いなどについて多くのアーティストやプロデューサーの非難を受け、訴訟にも発展しているだけに、GLOBAL MUSIC GROUPはこれらの法的な問題を解決する必要がでてくる可能性もあるようだ。
 そのDeath Row Recordsだが、これまで濫発してきた編集盤の一環として昨年暮れにUKでリリースされた『2Pac/ Death Row Dayz』が日本盤で発売される。
 収録曲はこれまでのコンピレーション盤に選ばれた楽曲群と大差ない全14曲で、ビクターエンタテインメントから8月20日発売予定だ。
2008 Jun. ●最近はSnoop Doggとのコラボレーション作もレコーディングしたOutlawzが「OUTLAW CULTURE - The Official Mixtape」に続く最新Mix-CD『THE BEST OF 2PAC & OUTLAWZ - The Mixtape』をリリースした。

Track List
01. Intro 02. Made Niggaz 03. Life Of an Outlaw 04. Me Against The World 05. Breathing 06. There U Go 07. Tradin' War Stories 08. Thug Passion 09. Good Die Young 10. One Day At a Time 11. Bomb First 12. Lost Souls 13. Thug Mansion (Remix) 14. Hail Mary 15. Exclusive 2PAC INTERVIEW 16. Fame 17. Uppercut 18. Baby Don't Cry (Trackmasters Remix) 19. Who Do You Believe In 20. Dear Mr. President 21. Starin' Thru My Rearview 22. Initiated 23. Hell For a Hustler 24. Life I Lead 25. High Speed 26. Just Like Daddy 27. What You Gonna Do 28. Breathing 29. Homeboyz 30. When We Ride 31. Hit 'Em Up 32. Outro


 DJ RIPがホストを務めるこのBEST Mix-CDは、Official Outlawzサイトなどで入手が可能となっている。
 現在も様々なレコーディングが進行しているOutlawzは、8月にStreet Album「We Want In」をリリースする予定だ。
2008 Apr. ●Plain Dealer紙にAfeni ShakurとTupac Amaru Shakur Center for the ArtsのDirector=Tre Maxieが語った内容によると「2Pacはおよそ300曲の未発表作品を残していたが、それらの大部分は日の目を見た。しかし、アルバム2枚分相当の未発表作品がまだ存在する」とのこと。
 さらに、「確定事項ではないものの、2PacのBOX-CDセットについても検討している」ようだ。これまで発表された音源だけではなく、2Pacが生前にリリースしたOfficial Remixや既発曲のOriginal Version等を収録してくれればファンとしては堪らないセットとなるかもしれない。
 一方、『Can't Sell Dope Forever』に続く、Dead Prezとのコラボレーション・アルバム『Banging on The System』をレコーディング中のThe Outlawzだが、さらに興味深いプロジェクトを予定しているようだ。
 現在Europeツアー中のSmiff-N-Wessunがツアー終了次第、The Outlawzと共にスタジオ入りしてアルバム制作に取りかかるという。なんとそのアルバム・タイトルが『One Nation』となっているのだ。2Pacが96年の夏にBuckshotやGreg Nice, Snoop, Dogg, Smiff-N-WessunそしてThe Outlawzらとレコーディングしたまま未発表となっているアルバム『One Nation』を総仕上げするという事であれば、まさに待望のニュースなのだが…どうやらThe OutlawzとSmiff-N-Wessunの新たなコラボレーション・アルバムである可能性が濃厚だ。彼らがこの[One Nation]というタイトルを使ってしまうとなると、オリジナル『One Nation』アルバムが正規発表される可能性が低いという事になると思われるが…。
2008 Mar. ●Amaru Entertainmentから4冊目となる書籍『TUPAC REMEMBERED: Bearing Witness to a Life and Legacy』がChronicle Booksより出版された。
 2Pacの秘書であったMolly Monjauzeと、叔母であるGloria Cox、そしてStaci Robinsonによる編集でまとめられた回想集である。近親者は勿論、Jasmine Guy, Jada Pinkett Smith, Leila Steinberg, Kevin Powell, Russell Simmons そしてSnoop Dogg, Shock G, Warren G, Treach, Yo-Yo, Big Syke, The Outlawz, E-40, Ray Luv, Talib Kweli, Common, Nas 等々様々なArtist達が2Pacとの思い出を寄せた168ページにも及ぶハードカバー本となっている。
 懐かしのスナップ写真や直筆ポエムなども散りばめられており、EminemがAfeni Shakurに寄せた感謝の手紙と彼自ら描いた2Pacスケッチ、1992年にLisa 'Left Eye' Lopesが描いた2Pacの油絵といった貴重なものも見る事が出来る。
 全編英語で綴られた洋書で、日本で翻訳出版される事はまず無いと思われるが、辞書を片手に一人一人が語った2Pacとの思い出を少しずつ読み進めていく価値は十分にある一冊といえよう。



●15年のキャリアを持つUK出身のR&Bシンガー=Mark Morrisonがベスト・アルバム「King of British R&B: The Best Of Mark Morrison」を今夏リリースすることになった。
 代表曲である"Return Of The Mack"を筆頭に、"Crazy", "Horny", "Trippin", "Moan & Groan"等のヒット・シングルが収録される予定。
 注目は、このベスト盤で初めて発表される事となる2PacとMark Morrisonのコラボレーション曲 "Ghetto" だ。1996年に二人がレコーディングした作品のようで、今週にもAmaru Entertainmentより収録の同意を得られる見込みのようだ。


●The Notorious B.I.G.の伝記映画に、ラッパーのJamal "Gravy" Woolardが主演する事が決まった。Gravyは、2Pacの「Pac's Life」収録 "Untouchable" にも参加している。
 既に数年に渡って制作準備が進められていたこの映画、昨年はSean Kingston主演説なども流れ、オーディションも行われたが、結局、Biggieと同郷のブルックリン出身でラッパーでもあるGravyに決定した模様。
 その他、Diddy役にDerek Luke、母親役にAngela Bassett、2Pac役には「Million Dollar Baby」や「8 Mile」等に出演しているAnthony Mackieが選ばれた。
 数百人といわれるNotorious B.I.G.役の候補者から選ばれたGravyは、Biggieに似た巨躯の持ち主で、なおかつラップができるという点が選出の決め手となったという。この映画は今月から撮影が開始され、来年1月の公開を予定している。



●新作「Born Legendary」を間もなくリリース予定のHussein Fatal。これまでも積極的にMix-CDを発表してきた彼が、最新Mix-CD『Hussein Fatal: MAKAVELI SOLDIERS』と、自ら運営するThugtertainmentのコンピレーションMix-CD『Thugtertainment Presents: NO WAY OUT』の2枚をリリースした。Trackもバリエーション豊かで気軽に楽しめる内容となっている。
 一方、1Nation Entertainment/Cashville Recordsから新作を発表予定のOutlawzは、Outlaw Culture Clothing Lineの販売を開始しており、そのプロモーション盤として最新Mix-CD『Outlawz & DJ RIP Presents: OUTLAW CULTURE - The Official Mixtape』をリリースした。随所で2Pac作品もInterludeとして挿入されており、一気に聴けるオススメの一枚だ。


 映像アイテムとしては、DJ Fletch/MixtapeTrap.Comが2枚組DVD『Biggie & Tupac: IMMORTAL LEGENDS』をリリースしており、The Notorious B.I.G.(Disc1)と2Pac(Disc2)のビデオクリップ集となっている。
 1st Album「2Pacalypse Now」から最新作「Pac's Life」に至る2Pacのビデオクリップがほぼ網羅されており、Above The Law "Call It What U Want", Scarface "Smile", Jon B. "Are U Still Down"といった客演作も含む35曲を楽しむ事が出来る。
 正規版DVDではないので画質までが最良とはいえないのだが、"Holler If Ya Hear Me", "Cradle To The Grave, "Shit Don't Stop", "Letter 2 My Unborn"以外のビデオクリップを一挙に鑑賞出来る点はポイントが高い。
 これらのMix-CDやDVDは一般店頭で取り扱われる物ではないが、Hiphop/R&B/Reggaeの正規Mix-CD通販サイト=Hiphopmix.jpで入手が可能だ。
2008 Jan. ●最新ベスト・アルバム『The Best Of 2Pac』からのシングル「Resist The Temptation / Dopefiend's Diner」がプロモーション盤(12インチ)でリリースされた。正規12インチ・アナログ盤やCDシングルの発売予定は無いようだ。
 12月26日には、日本盤CD『ザ・ベスト・オブ・2パック - Pt.1: サグ編。』と『ザ・ベスト・オブ・2パック - Pt.2: ライフ編。』が発売(解説・歌詞・対訳付)されたのだが、残念な事に肝心の未発表曲である "Resist The Temptation" と "Dopefiend's Diner" の歌詞・対訳が割愛されてしまっている。
 これまで歌詞/対訳の必要性で日本盤を購入してきた人でも、今回に限っては日本盤にこだわらず低価格のUS輸入盤で十分に事足りるかもしれない。デジパック仕様に関してもUS輸入盤の方が [THUG] や [LIFE] といったタイトル部分の加工に光沢がある。

>> Topic Back Number 2007



Copyright (C) 2Pac Japan.net - the unofficial Tupac Website. All Right Reserved.