Topic Back Number

2005 Dec. ●Death Row/Koch RecordsがDeath Rowの名盤4作とベスト盤をDualDiscで発売した。
 DualDisc(デュアル・ディスク)は片面がCD、もう片面がDVDになっており、既存のオーディオ機器などで再生できる。CD面にはフルサイズのアルバムを収録、もう一方のDVD面には同アルバムをDVD-Audioなどで保存した高音質なバージョンや、ミュージックビデオなどが収められている。
 今回US輸入盤でリリースされたDeath RowのDualDiscは、DVD面がリージョン・フリーとなっており、日本国内のDVD機器での再生が可能だ。
 「Dr. Dre/ The Chronic」、「Snoop Doggy Dogg/ Doggystyle」、「2Pac/ All Eyez On Me」、「Makaveli/ The 7day Theory」そして「The Very Best Of Death Row」が同時発売(初回限定盤はデジパック仕様)となっているが、やはり気になるのはDVD面に収められた映像だろう。
 「2Pac/ All Eyez On Me」には "2 Of Amerikaz Most Wanted", "California Love", "How Do U Want It", "All About U", "I Ain't Mad At Cha"の5本、「Makaveli/ The 7day Theory」には "To Live & Die In L.A."と"Hail Mary"のビデオクリップが収められている。
 「The 7day Theory」は上記2本のビデオクリップを収録しているのだが、"Hit 'Em Up"や"Made Niggaz"はともかくとして、"Toss It Up"も含むべきではなかっただろうかという不満が残る。
 なお「The Very Best Of Death Row」のDVD面には"California Love (Remix)"収録と表記されているのだが・・・実際は「All Eyez On Me」のDVD面に収められた"California Love"(いわゆるOriginal Version)のビデオクリップなので注意が必要だ。「The Very Best Of Death Row」収録のTrackは"California Love (Remix)"なのだから、映像もそちらを収録するはずだったのではあるまいか。
2005 Nov. ●2Pac生前最後のステージとなったライヴ映像を収めたDVD『Tupac: Live at the House of Blues』は、Eagle Rock Entertainment社より10月4日に米国/カナダで発売されたが、これは日本のDVDプレーヤーでは原則再生できないリージョン1指定がなされている。
 日本版のリリースが期待されていた同DVDが、12月14日にハンドカッツレコード/ボイスアンドリズムエンタテインメントから発売されることとなった。
 凶弾に倒れる直前の96年7月4日に行われたHouse Of Bluesでのライヴを完全収録しており、全盛期Death Row Recordsの主要Artistが総出演するエキサイティングなレーベル・ショウケースで強烈なオーラを放つ2Pacのエネルギッシュなステージングは必見といえよう。
 Eagle Rock Entertainment社が既にリリースしていたSnoop DoggのライヴDVD『Bigg Snoop Dogg's Puff Puff Pass Tour』も今回同時に日本版で発売される。そちらではSnoop DoggがNate DoggやWarren G、そしてEastsidazらを率いて米国各地をまわったツアー映像を収めている。


●The Notorious B.I.G.最後の作品となるニュー・アルバム「Duets; The Final Chapter」に2Pacもフィーチャーされる事が発表されていたが、その詳細がほぼ判明した。
 注目の2Pac参加曲は"Living In Pain"で、Mary J. BligeとNasも同時フィーチャーされており、Produceを手掛けたのはJust Blazeだ。
 実際に同曲を先行でチェックしたところ、この曲は2PacとBiggieが生前に共演した未発表作品である"House Of Pain"がオリジナルである事が判った。オリジナルの"House Of Pain"は、既に一部の海賊盤やNetで流出しているが、そちらでは彼らと縁の深いRandy 'Stretch' Walkerも参加していた。今回Just BlazeがRe-Productionした"Living In Pain"は、StretchのVerseはカットされ、Mary J.とNasを新たに加えた作品としてお披露目となるわけだ。
 参加陣の豪華さと人数が話題を呼んでいるBiggieの最終章は12月20日にリリースとなる。



●"How Do U Want It", "2 of Americaz Most Wanted", "Made Niggaz", "Hit Em Up"などのビデオ・クリップを手掛けたProducer/Directorであり、2Pacと公私に渡って深い繋がりのあったGobiが『Thru My Eyes: Thoughts on Tupac Shakur in Pictures and Words』を出版した。
 Atria Booksから発売されるこの書籍(洋書)は、ビデオ・シューティングの合間を縫って撮影された貴重な未公開写真が収められたハードカバーで、序文をAfeni Shakurが寄せており、売上の一部はTupac Amaru Center for the Artsに充てられる。
 2Pacが亡くなるまでの最後の8カ月間を写真と文章で綴った、ファン注目の一冊といえそうだ。


●The Notorious B.I.G.の没後2枚目(通算4作目)で、最後の作品となるニュー・アルバム「Duets; The Final Chapter」。Bob Marleyとの疑似コラボレーション作である"Hold Ya Hand"が既に話題になっているが、タイトルが示す通り豪華参加陣が最後の華を飾っているようだ。
 Jay-Z, Eminem, Missy Elliot, Snoop Dogg, R. Kelly, Mary J. Blige, Ludacris, Boyz N Da Hood, T.I., Mobb Deep, Bone Thugs N Harmony, Obie Trice, ScarfaceそしてKoRnという錚々たる面々が発表されていたが、これもまだ序の口だった事が判明した。
 先日業界関係者を集めて開催されたリスニング・セッションで、Bad Boy RecordsのDiddy (Sean "Puffy" Combs)が更に大きなインパクトを与える名前を明らかにしたのだ。The Game, Twista, Nas, Nelly, Big Pun, Fat Joe・・・そして2Pacである。
 全収録曲はまだ発表されていないのだが、既に楽曲数より参加陣の方が多くなっている様相で、発売日は当初の11月25日から12月20日に延期となった。
 それはともかく、2PacのVerseは一体何が使われているのかが気になるところで、未発表の"House Of Pain"のような生前共演作が使われるのか、興味は深まる。
2005 Oct. ●2Pac最後のステージとなったライヴ映像を収めたDVD『Tupac: Live at the House of Blues』が、Eagle Rock Entertainment社より10月4日に全米でリリースされた。このDVDは日本国内プレーヤーで再生出来ないリージョン指定がされているようで、日本店頭では取扱われていないようだ。発売時期等は未定だが、同社のDVD作品はこれまで日本版でもリリースされてきた実績があるので、今後の情報に注目したい。
 一方、同時発売となったサウンドトラック盤の『Tupac: Live at the House of Blues』については、既に輸入盤取扱店などに陳列されている。
 音源はDeath Row RecordsからCD「2Pac: Live」として既に発表されているが、このサントラ盤は、2PacだけではなくSnoop Dogg & Tha Dogg Poundのステージまで収録した(オープニングを飾ったDanny Boyのステージは未収録)ほぼ完璧版となっている。
 「2Pac: Live」を既に所有しているファンにとっては購入に踏みきりにくいCDかもしれないが、実は今回音質自体が向上しており、"How Do U Want It"や"2 Of Amerikaz Most Wanted"といったハイライトで聞こえにくかったBack Trackも鮮明で力強いものとなっているのだ。日本版DVDが発売されるまでの先行音源として改めて今一度耳を傾けるには最適なライヴ盤といえるかもしれない。


●UK (Europe) におけるDeath Row Recordsの権利を所有しているRon Winter Productionsが、2003年にリリースしたUK独自企画ベスト盤「2Pac: The Prophet」に続く第2弾として『2Pac: The Prophet Returns』を発売した。
 前作がマニアックな選曲だった点を補完するかのような収録曲となっており、"Thug Passion, "Can't C Me", "Holla At Me", "Hit 'Em Up", "Ambitionz Az A Ridah", "No More Pain", "Picture Me Rollin'", "Hold Ya Head", "I Ain't Mad At Cha", "Hail Mary", "Made Niggaz", "Keep Ya Head Up", "How Do U Want It", "Me Against The World", "All 'Bout U"の15曲で構成されている。
 このUK企画盤(UKのUniversal Music TV配給)として、SnoopとDreのベスト盤『From Compton to Long Beach』も同時発売中。


●UK(Europe)のRon Winter Productions/Universal Music TVが、Death Row Recordsの2枚組ベスト盤『Death Row Presents: A Hip Hop History』を9月下旬にリリースした。
 Ron Winter Productionsは2003年にUK独自企画盤として「Death Row Greatest Hits Volume2」も発売しているが、今回はUKのUniversal Music TVが配給する最新編集のコンピレーション盤となっている。
 2Pac関連曲は"California Love (Remix)", "All Eyez On Me", "Hit 'Em Up", "I Ain't Mad At Cha", "Keep Ya Head Up", "2 Of Amerikaz Most Wanted", "Thug Passion", "Ambitionz Az A Ridah", "How Do U Want It", "All 'Bout U", "To Live & Die In L.A."の11曲で、全32曲収録の約3分の1を占めている。
 なお、同盤の限定デジパック盤は "California Love", "Hit 'Em Up", "To Live & Die In L.A.", "Snoop Doggy Dogg: Murder Was The Case", "Warren G feat. Nate Dogg: Regulate"のビデオ・クリップを収録したDVDが付属する。


●2Pacが亡くなる前年の1995年に収監先のクリントン刑務所内で台本を書きあげていた『Live 2 Tell』という作品の映画化が決定した。ドラッグディーラーが自分の生き方を改めようとするもので、俳優としても活動していた2Pacは自身を主役に想定していたそうだ。
 Insomnia Media Groupが同作品映画化の権利を獲得しており、2Pacの母=Afeni ShakurがProducerとして関与することとなるが、配役など詳細は未定で、本格的な制作は来年3月にスタートすることになる。
2005 Sep. ●1999年に出版された2Pacの直筆詩集『The Rose that Grew From Concrete』(翻訳版「コンクリートに咲いたバラ」)は、彼の知られざる思慮深さが浮き彫りとなったファン必携の書籍だが、2000年には同タイトルのアルバムもリリースされた。各分野から豪華な顔ぶれが参加し、2Pacが遺した詩をポエトリー・リーディングやRap、ヴォーカル等で楽曲として昇華させた追悼コンピレーションであった。
 その『The Rose that Grew From Concrete Vol.1』に続く、第2弾となるアルバム『The Rose Vol.2 - Music Inspired by Tupac's Poetry』が9月20日に全米リリースとなる。
 Spoken-Word Albumというよりも、2Pacの詩集にインスパイアされて様々なArtistが制作した新曲15曲を収録したコンピレーション盤だ。
 Ludacris, Bone Thugs-N-Harmony, Outlawz, Memphis Bleek, Talib Kweli, Dead Prez そしてShock GといったHipHop系のArtistが中心となって参加している『The Rose Vol.2』の収益金は、アトランタ郊外に設立されたTupac Amaru Center for the Artsの資金に充てられることとなる。


●2Pacが凶弾に倒れてから丸9年。その殺人事件は今なお犯人逮捕に至っていないが、解決の手がかりを求めて、1994年に彼が巻き込まれた別の銃撃事件の捜査が再開されることになったようだ。
 事件は1994年11月、NYタイムズ・スクエアにあるクアッド・スタジオ内で起きたもので、レコーディングのために訪れた2Pacはエレベーターに乗ったところで二人の男に襲撃され、5発の銃弾を受け負傷した。犯人達が彼の身につけていたジュエリーを奪い去ったことから強盗事件として処理されたが、ここにきて連邦検察は同事件と1996年の殺害事件に関連性を疑っているという。
 この事件の際、別のフロアにはThe Notorious B.I.G.とSean "Puffy" CombsらBad Boyレーベルの面々がいたため、事件後、2Pacはインタビューで彼らが事件の背後に絡んでいると非難していた。非公式な情報であるものの、現在The GameやMario Winansらのマネージャーを務めるJimmy "Henchmen" Resemondが、当時の状況をセッティングする立場にいたことから捜査の重要参考人として挙げられているという。
 しかし当のResemondは「クアッド・スタジオでの銃撃から11年、2Pacの死から9年も経つのに、証拠もなく俺の名前を挙げられるのは遺憾だ。俺は両方の事件の捜査に協力しているし、捜査のためならば資金だって提供するよ、真実が明らかになるようにね。2Pacは友達だったし、俺の人物像を害されたりHipHopシーンの悪者にされようとしていることで深く傷ついている」と述べ、事件への関与を真っ向否定している。


●2Pac生前最後のステージとなったライヴ映像を収めたDVD『Tupac: Live at the House of Blues』が、Eagle Rock Entertainment社より10月4日に米国/カナダで発売決定となった。
 音源自体はDeath Row RecordsからCD「2Pac: Live」として既に発売されているが、映像の正規リリースは今回が初となる。OutlawzやSnoop Dogg、Nate DoggにDogg Pound、そしてK-Ci & JoJoといった面々と96年7月4日にLAのHouse of Bluesで繰り広げたステージの模様が鮮明な画像と高音質で甦ることを期待したい。
 米国/カナダでリリースされるDVDが日本国内で再生可能なリージョン・フリー仕様かは不明だが、Eagle Rock Entertainment社の各種映像作品は日本版でもポニーキャニオンやビデオアーツミュージックから発売されることがあったので、日本の2Pacファンがこのライヴ映像を観ることが出来ないという事態は回避できると思われる。
2005 Aug. ●暴行疑惑をかけられたり、自らも銃撃されたりとトラブルの絶えないSuge Knight率いるDeath Row Records。レーベルにとっても久々の新作となるKuruptのニュー・アルバム「Against The Grain」が発売となっており、2PacとEastwoodをフィーチャーした"My Homeboys (Back To Back)"を聴くことが出来る。
 Kurupt自身Death Rowに縛られることなく他にも様々な作品を準備中で、Daz Dillingerと共にTha Dogg Poundとしての活動も再開することが決まっており、秋から全米ツアーも予定されているようだ。


●OutlawzがDJ RIPをホストに迎えた2枚組Mix-CD『The Life of an Outlaw』を発表した。
 Disc1の「The Life of an Outlaw」は、Outlawzの新曲や1 Nation Entertainmentに加わったStormyをフィーチャーしたトラックで構成されている。一方、Disc2の「The Best of The Outlawz & Tupac」は、これまでに発表された2PacとOutlawzのコラボレーション作をセレクトしたベスト盤的内容となっている。
 Mix-CDのため一般店頭では販売されないアイテムだが、Outlawzのオフィシャル・サイト=1NationEntertainment.netなどで取扱いを開始している。Track Listなどについてもそちらを参照してください。
2005 Jul. ●英国を基盤とするEagle Rock Entertainment社が、DVD『Tupac Shakur: Live at the House of Blues』をリリースすると発表した。
 このライヴ映像は、96年7月4日にLAのHouse of Bluesで行われたステージの模様で、Death Row RecordsからCD「2Pac: Live」としても発売されていたものだ。
 Eagle Rock Entertainment社はDeath Rowと提携契約を交わしており、今回のDVDを手始めに、今後Death Row音源や映像をDVD/CDでリリースしていく。
 今秋に発売予定だというDVD『Tupac Shakur: Live at the House of Blues』には、OutlawzやSnoop Doggが参加したステージ映像は勿論、Suge Knightの独占インタビューや2Pacのビデオ・クリップ数本も収録される。
 ちなみにEagle Rock Entertainment社は、過去に映像作品として「The Up In Smoke Tour」や「Big Snoop Dogg's Puff Puff Pass Tour」、そしてJanet JacksonのライヴDVD等を制作している。
2005 Jun. ●最新作「Loyal To The Game」からのシングルとしてビデオクリップも制作された"Ghetto Gospel"は、US本国においてはプロモーション盤のみがリリースとなっていたが、UK/Europe盤で12インチとCD-Singleで正規発売された。
 "Ghetto Gospel", "Thugs Get Lonely Too", "Ghetto Gospel (Instrumental)"の3曲が収録されており、CD-Singleは "Ghetto Gospel" Videoを観ることが出来る“enhanced CD”仕様となっている。
[CD-Single: Ghetto Gospel] Order Now


●「Loyal To The Game」にBonus Tracksとして収録されていたScott Storch, Red Spyda, Raphael Saadiq, DJ QuikによるRemixが、プロモーション盤EP『Bonus Tracks From The Platinum LP "Loyal To The Game" Double Pac EP』としてリリースされた。
 "Po Nigga Blues - Scott Storch Remix", "Hennessey - Red Spyda Remix", "Crooked Nigga Too - Raphael Saadiq Remix", "Loyal To The Game - DJ Quik Remix"の4曲が、それぞれClean Version, Dirty Version, Acappella, Instrumentalで収められており、BPM(テンポ)も記載されて完全にDJをターゲットにしたパッケージとなっている。
 基本的には非売品扱いの12インチ2枚組プロモーション盤だが、アナログ盤専門取扱店では購入が可能だ。
2005 May. ●4月19日にニュー・アルバム『Outlawz 4 Life 2005 A.P.』をリリースしたOutlawzは、4月11日から27日までTrick Daddy, Too Short, LIL Flipらと共に[SPRING BLING 2005]ツアーを行った。
 そしていよいよOutlawzが来日する可能性が濃厚になってきた。5月25日から6月4日まで、日本で5回のステージをこなす予定があると告知している。正確な開催地や日程は近日発表されるようだが・・・あまりに緊急日程だった為か、スケジュールは仕切直しとなった模様。


●息子=Tupacの名前を生かし続けることに執心してきた母=Afeni Shakur。これまでTupacが遺した音源をリリースし続けてきたが、来年予定しているアルバムで最後になるだろうとMTVのインタビューで明らかにした。
 Tupacの名を無きものとしないために、Afeniはジョージア州ストーンマウンテンに[Tupac Amaru Shakur Foundation's Peace Memorial Garden and Visitors Center]を設立。Tupacの誕生日である6月16日には毎年コンサートを開催してきた。しかし、彼女は「今以上に何か出来るのでは?」と考えた。
 「Tupacの死後、毎年我々は6月になるとジョージアで彼の誕生日を祝ってきました。 莫大な資金を費やし開催した結果、皆さんに大変な反響があったことから、これからの世代を担う若者たちと共に活動する基金を設立することを決心したのです」
 毎年夏に、Shakur基金は家庭でのトラブルを抱える子供達のためにPerforming-Artsキャンプを開催してきた。Afeniの住むアトランタ近郊のジョージア州ストーンマウンテン郊外、およそ9エーカーの敷地にキャンプはある。そのキャンプも今年6月10日、正式に再開されることを明らかにした。
 かつてパンサー党員であり、自ら麻薬中毒を克服したAfeniは、この基金の設立意義を見出したときに、自身の波瀾万丈に満ちた人生を振り返った。
 「私達家族がホームレスで、Tupacが13歳だった頃、彼は127th Street Ensemble(演劇団)に所属していました。その時知り合った人達にTupacは救われ、大いに感化されました。そこで次の若い世代の人達に我々が出来る事とは、この基金が同じような場を与えることなのだと考えたのです」
 Afeniは来年、Visitors Centerの入口にTupacの等身大像を建立することも明確にしている。
 その活動の間にも2Pacの最新アルバム『Loyal To The Game』から"Ghetto Gospel"という強烈なメッセージを含むシングルもリリース。Nzingha Stewart監督によるビデオクリップは、ある若者の死とその母親の終わることのない悲壮を表現していると同時に、Afeniの心情も反映している。
 「Tupacが生きていれば今年で34歳でしたが、彼は25歳という若さで命を落としたのです。私は息子を通じて若者の危機を目の当たりにしてきました。私の体験や考えを皆さんにも感じて欲しいのです。若い人たちに伝えたいのは、自分の命を無下にして欲しくないという事です」
 またAfeniは、Tupacの若かれし日々を描く映画も構想中である。原作者のQuentin Skinnerは年内に出版されるTupac伝記本の著者でもある。
 Afeniは語る。「おそらくもう『Loyal To The Game』からシングルはリリースしないと思いますが、今年はSpoken-Word Album(『The Rose That Grew From Concrete Vol.2』)を制作予定です。そして来年は2Pacの未発表曲集に取り掛かります。おそらくそれが最後のアルバムになるでしょう。私達はPeace Memorial Garden and Visitors Centerで皆さんにお会いできる事を心から祈っています」


●インディ・シーンで新世代のパンクとして注目を集め、94年にメジャー・デビュー。以後そのメッセージ性が若者の共感を得て、全世界のアルバム・セールスは1200万枚を超えているGreen Day。
 そんな彼らの目指した意外なところが先日明らかになった。フロントマンのBilly Joe Armstrong(Vo&G)はTupac Shakurを称賛し、Green Dayを2Pacのようにしたかったというのだ。
 「2Pacは既存のルールや期待に縛られることがなかった」とBilly。「2Pacは俺と同じ(カリフォルニア州)オークランドの出身だ。どうであれ、彼が束縛されてるとは思わない。規範や流行といったものから脱却していたんだ。凄いと思う。音楽には必要なんだ。俺がGreen Dayに求めていたのは、そういったことだよ」と語っている。
 彼らの最高傑作といわれるグラミー受賞作「American Idiot」は日本でも大ヒットしたが、先月の来日公演ライヴ・ディスクを追加したスペシャル・バージョン盤が5月25日に日本独占企画でリリースされる。
2005 Apr. ●ニュー・アルバム『Loyal To The Game』からシングルCutされた "Ghetto Gospel" のプロモーションビデオが[Tupac Loyal to The Game Player]などで公開されている。
 生前の2Pacも獄中期に発表されたアルバム「Me Against The World」のビデオクリップ("Dear Mama", "So Many Tears", "Temptations")においては自ら出演できない状況が続いたが、死後もこうして、本人不在でもメッセージ色の強い映像を制作発表してもらえるのは喜ばしいことだ。


●E.D.I., KastroそしてYoung Nobleの3人となったOutlawzが、Outlaw RecordzをOne Nation Emtertainmentと名義変更してニュー・アルバム『Outlawz 4 Life 2005 A.P.』を4月19日にリリースする。
 Focus, Drum Majorz, Dani Kartel (Juvenileなど), Legendary Traxster (Twistaなど) といったProducerを起用した17曲を収録予定で、Stormey Coleman, T.Q., F'lana and Malachiらがゲスト参加。
 もうひとつ2Pacと縁深いユニットといえば、Thug Lifeだろう。Big Syke, Mopreme, Rated R, Macadoshisといったオリジナル・メンバー4人が集結して、Thug Life名義のMix-CDを完成させたようだ。
 Thug Lifeとしての新作5曲を中心に、メンバー各々が中心となったソロ作品も絡めた18曲が収録される。そのうちの1曲は、MacadoshisとRated R、そして2Pacによる"Iz It Kool 2 Fuck"としてリストアップされており、貴重な未発表作品なのかが気になるところ。
2005 Mar. ●新作「Loyal To The Game」はチャートの1位を獲得し、映画「Tupac: Resurrection」が本年度のアカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネートされるなど、今なおHipHopアイコンであり続ける2Pac。
 同じく凶弾に倒れたThe Notorious B.I.G.の殺害事件も未解決のまま、捜査は打ち切りとなる見込みだが、事件の風化が懸念される中、Tupac Shakurの殺害事件を巡る映画が新たに制作される模様。
 注目は、逮捕や仮釈放を繰り返すDeath Row RecordsのSuge Knightが、この映画の監修にあたることである。Carson Signature Filmsが、Sugeを2年かけて口説き落とし契約にこぎつけたらしい。
 「Training Day」と「The Godfather」が融合したような映画になると意気揚々のBeaux Carsonは、“我々は犯人を特定するつもりはない。ただ事件にまつわる話を描きたいだけだ”と語っている。
 また、Suge Knightは映画と共に当時のHipHopを集めたアルバムを制作し、利益の一部を服役中の若者の支援資金にするというアイデアを持っていることなども発表した。

 これまでも多くのメディアに取り上げられ、様々な陰謀説も流れる未解決のTupac殺害事件が、最重要参考人の一人であるSuge Knight側の視点からどのように語られるのか注目である。
 そのDeath Row Recordsだが、2月22日発売を予定していたベスト盤『The Very Best Of Death Row』は、案の定リリース延期となっており、詳細は未だ判明していない(3月現在)。しかし、そのジャケットは決定した模様で4月26日に発売となる見込み。
2005 Feb. ●2Pacニュー・アルバム『Loyal To The Game』からの2ndシングルとして、Elton Johnの"Indian Sunset"をサンプリングした"Ghetto Gospel"がプロモーション盤(12インチ・シングル等)でリリースとなった。
 同曲のプロモーションビデオも制作されており、正規シングル発売と共に間もなく公開される模様。
 EminemがRe-Produceした"Ghetto Gospel"のOriginal ProducerはDeon "Big D" Evansだが、彼が手掛けた人気作="Changes"が初お披露目となったベスト盤『Greatest Hits』。その日本盤がBMGファンハウスから2月23日に再発売される。
 avex〜ゾンバ・レコーズ・ジャパンからリリースされていた同盤に封入されていた、ファンにとっては甚だ遺憾な解説が、BMGファンハウス盤で改訂されるのか注目だったのだが・・・残念ながら実現せず、前回と同じ泉山真奈美女史によるものが引き継がれる事が判明した。
 これでまた、ベスト盤で初めて2Pacを知ることになるリスナーに対して強烈な誤解を与え続けることとなってしまったようだ。


●"To Live & Die In L.A."や"Thug Nature"といった2Pacの人気作品を手掛けたProducer=QD3制作のドキュメンタリー・ビデオ『Thug Angel - The Life Of An Outlaw』(2002年発表:QD3 Entertainment/Image Entertainment制作)。
 QD3さんご本人から日本の2Pacファンに向けたコメントや一問一答(当サイトに掲載)を頂いた当時より3年近く経過しましたが、1月28日にデジタルサイト社から待望の日本語字幕版DVDが発売となりました。
 本編を超えるボリュームの特典映像も満載で、2PacやShock Gらのロング・インタビュー、2Pac愛読書ライブラリーにフォトギャラリーなどが収録されています。
 封入されたブックレットも16ページにも及ぶ日本語解説書付き(完全翻訳)で、当サイト管理人である私がライナーノーツ(解説)を執筆させて頂きました。
 日本の2Pacファンを温かく見守ってくださるQD3さん、ライナー執筆をご指名してくださったデジタルサイト社の小村プロデューサー、そして様々なかたちでご支援くださっている皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
 米本国は勿論、日本における関係者の方々の愛情が一杯詰まったドキュメンタリー作品『Thug Angel』を一人でも多くの2Pacファンにご覧頂ければと思います。
2005 Jan. ●米映画界最大の祭典=第77回アカデミー賞のノミネート作品が1月25日に発表された。レオナルド・ディカプリオが実在の大富豪ハワード・ヒューズの生涯を熱演した「アビエイター」(監督=マーティン・スコセッシ)が作品、監督、主演男優など11部門でノミネート。外国語映画賞部門には日本作品は選ばれなかった。
 注目はBest Documentary部門で、見事『Tupac: Resurrection』がノミネートされている。各部門のノミネートはOSCAR.comをご覧ください。
 今年度の授賞式は2月27日(日本時間2月28日)、ロサンゼルスのコダックシアターで開催される。


●「Dr. Dre/ 2003」や「Dr. Dre/ 2004」、そして「Snoop Dogg/ A Tribute To 2-Pac」など怪しげなコンピレーション盤を次々リリースしていることで知られる、ヨーロッパのStreet Dance Recordsがとうとう2Pac名義の作品『2Pac/ Ready 2 Die』を発売した。
 “Suge Knightがエグゼクティヴ・プロデューサーとなった2Pacのレア音源集がドロップ!”というふれこみで日本国内大型CDショップでも陳列されているようだが・・・何も知らずに焦って購入すると愕然とするだろう。コレクションする価値さえ全く無い1枚なのだが、多少なりとも興味をお持ちの方は、当サイトのリポート=[Ready 2 Die...]をご参照ください。

●DJ WARRIOR(Cali Untouchable DJs)が手掛けたOulawzのMix-CD『Outlaw Warriorz』第2弾が近日リリース予定となっている。今回は2PacとOutlawzが組んだベスト・セレクション的要素も含んでいるようだが、"One Nation"と名づけられた楽曲も収録されるらしい。しかし、ファンが発売を待ち望んでいる2Pacの未発表プロジェクト=「ONE NATION」タイトル曲なのかは不明。Erick Serman, Yukmouth, Fatal Hussien, The Game, Buckshot, Boo (from Boo & Gotti), Duce Poppy, Stack Quo, Smif N Wessun, James Gottiが参加とアナウンスされているので、オリジナルに手を加えるかたちで制作されたヴァージョンと思われる。
 Oulawzは新作の準備も進めており、Big Syke, Fatal Hussein, New Childらを招集したOutlaw Immortalz名義でのアルバムを発表予定。
 Bone Thugs-N-HarmonyとOutlawzの合体企画=「Thug Brotherz」に関しては、その後具体的な動向が伝わってこないのだが・・・Layzie BoneとBizzy Boneのコンビで2月発表予定のアルバム「Bone Brothers」にはOutlawzとNaughty By NatureのTreachがゲスト参加している。

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